タクトタイムとは?
たくとたいむ
タクトタイムとは、製品1個を製造するために割り当てられる基準時間であり、市場の需要(生産必要数)に合わせて生産ペースを決める製造管理の基本指標です。
タクトタイム(Takt Time)は、製造現場において「顧客が求める生産ペースに工程速度を合わせるための基準時間」です。「タクト」はドイツ語で「拍子・リズム」を意味し、オーケストラの指揮棒の動きになぞらえて名付けられました。
計算式:タクトタイム = 純稼働時間 ÷ 必要生産数。例えば1日の純稼働時間が480分で、必要生産数が240個であれば、タクトタイムは2分となります。
サイクルタイムとの違い:サイクルタイムは「実際に1個の製品を作るのにかかった実測時間」であり、タクトタイムは「あるべき目標ペース」です。サイクルタイムがタクトタイムを超えると在庫不足・納期遅延が生じ、大幅に下回ると過剰生産・在庫増加につながるため、理想的にはほぼ一致させることが目標です。
活用場面:
- ラインバランシング:各工程の作業を再配分してボトルネックを解消する
- 人員・設備計画:必要な作業者数や設備台数の算出根拠となる
- トヨタ生産方式(TPS)・リーン生産:ジャストインタイム生産の中核指標として使われる
意義:タクトタイムを軸に生産を設計することで、過剰生産という最大のムダを防ぎ、需要変動に柔軟に対応できる生産体制を実現できます。
使い方・例文
自動車の最終組立ラインでは、1日の需要台数から逆算したタクトタイム(例:60秒/台)を設定し、すべての工程をその時間内に収まるよう作業を設計しています。
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