セバスティアン1世 (ポルトガル王)とは?
せばすてぃあんいっせい
セバスティアン1世とは、16世紀ポルトガルの国王で、モロッコ遠征中に戦死しその後継者不在がポルトガルの衰退を招いた悲劇の君主です。
セバスティアン1世(1554〜1578年)は、ポルトガル・アヴィス朝の国王で、1557年から1578年まで在位しました。祖父ジョアン3世の死後、幼少で即位し、当初は摂政政治が続きました。
成人後のセバスティアンは、強烈な十字軍精神と宗教的熱情を持ち、北アフリカへの遠征に強い執念を抱きました。1578年、モロッコへ大規模な遠征軍を送り出しましたが、アルカセル・キビールの戦い(三王の戦い)でモロッコ軍に大敗し、セバスティアン自身も戦死しました。享年24歳でした。
この敗戦の影響は甚大でした。
- ポルトガル貴族の多くが戦死または捕虜となり身代金で財政が枯渇
- 後継者がおらず、1580年にスペインのフェリペ2世がポルトガル王を兼ねる同君連合が成立
- ポルトガルの独立が60年間失われる「スペイン支配」時代の始まり
セバスティアンの死は確認が困難だったため、民衆の間に「セバスティアン主義」と呼ばれる救世主伝説(いつかセバスティアンが帰還し国を救う)が生まれ、ポルトガルの文化・文学に深く刻み込まれています。
使い方・例文
ポルトガルの「セバスティアン主義」という文化的概念を調べる際に、この王の悲劇的な最期が背景として語られます。
この用語をシェア
最終更新: