スハルトとは?
すはると
スハルトとは、インドネシアの第2代大統領で、約32年間にわたって権威主義的な体制を維持した政治指導者です。
スハルト(Soeharto、1921〜2008年)は、インドネシアの軍人・政治家で、1967年から1998年まで同国の大統領を務めました。正式な表記は「スフハルト」とも書かれますが、日本語では「スハルト」が一般的です。
スハルトは1965年の政変(いわゆる「9月30日事件」)の鎮圧を主導し、その後初代大統領スカルノから実権を奪って権力を掌握しました。1968年に正式に大統領に就任し、「新秩序(Orde Baru)」と呼ばれる政治体制を敷きました。
その政権の特徴としては以下が挙げられます。
- 強権的な軍事・官僚支配による政治的安定の維持
- 外国資本の積極導入による急速な経済成長(「インドネシアの奇跡」とも呼ばれた)
- 東ティモール併合(1975年)などの強硬な外交・軍事政策
- 反共産主義政策と親西洋的な外交路線
一方で、政治的弾圧や汚職・縁故主義が横行し、人権侵害の問題も多く指摘されました。1997〜98年のアジア通貨危機でインドネシア経済が崩壊すると民主化運動が拡大し、1998年5月に大統領を辞任しました。退任後は横領などの疑いで訴追されましたが、健康上の理由で裁判を免れ、2008年に死去しました。
使い方・例文
歴史や政治の授業・文献で「スハルト政権下のインドネシア」「スハルト時代の経済開発」といった形で登場します。アジア現代史や権威主義体制の事例研究でも頻繁に取り上げられる人物です。
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