ジョン・スコトゥスとは?
じょんすことぅす
ジョン・スコトゥス(エリウゲナ)とは、9世紀のアイルランド出身の哲学者・神学者で、中世ヨーロッパにおける新プラトン主義を発展させた人物です。
ジョン・スコトゥス・エリウゲナ(Johannes Scottus Eriugena、810年頃〜877年頃)は、9世紀に活躍したアイルランド出身の哲学者・神学者であり、中世ヨーロッパ最大の思想家の一人と評価されています。「スコトゥス」はラテン語でアイルランド人を意味し、「エリウゲナ」もアイルランド生まれを示す名です。
エリウゲナはフランク王国の宮廷(シャルル禿頭王の宮廷)に招かれ、パリ近郊でギリシャ語・ラテン語双方に通じた学者として活躍しました。当時のヨーロッパでギリシャ語を読める学者は非常に少なく、彼はディオニュシオス・アレオパギタやグレゴリウス・ニュッサのギリシャ語著作をラテン語に翻訳し、東方教父の思想を西欧に伝えた貢献者でもあります。
彼の主著『自然の区分について』(Periphyseon)は、神・創造・被造物・帰還という4区分から宇宙の構造を論じた大著で、新プラトン主義とキリスト教神学を融合した独自の汎神論的世界観を展開しています。この思想はのちに異端的とみなされ、一部の著作は禁書に指定されましたが、中世哲学史における影響は否定できません。
エリウゲナは理性と信仰の調和を追求し、真の宗教と真の哲学は同一であるという立場を取りました。この姿勢はスコラ哲学の先駆けとして位置づけられます。
使い方・例文
「中世哲学の授業では、スコラ哲学の先駆者としてジョン・スコトゥス・エリウゲナが紹介されることがあります。」
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