ジュリウス・ニエレレとは?
じゅりうすにえれれ
ジュリウス・ニエレレとは、タンザニアの初代大統領であり、「ウジャマー(アフリカ式社会主義)」を提唱してアフリカ統一運動を牽引した、「タンザニアの父」と呼ばれる政治家です。
ジュリウス・カンバラジェ・ニエレレ(Julius Kambarage Nyerere、1922〜1999年)は、タンザニアの政治家・思想家で、同国の初代大統領(在任1964〜1985年)です。敬称として「ムワリム(教師)」と呼ばれ、教育者としての出発点を尊重されたアフリカを代表する独立指導者の一人です。
ニエレレはタンガニーカ(現タンザニア本土)の独立運動を指導し、1961年に独立を達成。1964年にはザンジバル革命後の合邦によりタンザニア連合共和国が成立し、初代大統領に就任しました。
彼の政治哲学の核心は「ウジャマー(Ujamaa)」です。スワヒリ語で「家族愛・共同体」を意味するこの概念は、伝統的なアフリカの協同社会を基盤にした独自の社会主義思想です。1967年のアルーシャ宣言によって正式に国家政策として採択され、農村の集団化や主要産業の国有化が進められました。しかし経済的には困難をもたらした面もあり、評価は複雑です。
一方でニエレレは、スワヒリ語の国語化により民族を超えた国民統合に成功し、アパルトヘイト反対運動への支援やアフリカ統一機構(OAU)での活動を通じて汎アフリカ主義の旗手としても知られます。1985年に自発的に権力を退いた姿勢は、アフリカの指導者の中で際立った民主的行動として高く評価されています。
使い方・例文
アフリカの独立後史やアフリカ式社会主義を論じる際に、ウジャマー政策の立案者としてニエレレの名が引用されます。
この用語をシェア
最終更新: