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ジュディス・バトラーとは?

じゅでぃすばとらー

ジュディス・バトラーは、ジェンダーを固定した本質ではなく「パフォーマティブな反復実践」として捉えるジェンダー論を提唱したアメリカの哲学者・ジェンダー理論家です。

ジュディス・バトラー(Judith Butler、1956年生まれ)は、アメリカカリフォルニア大学バークレー校教授を務める哲学者・ジェンダー理論家です。フェミニズム・クィア理論・倫理学・政治哲学の分野で多大な影響を与え、20世紀後半以降の思想界で最も重要な知識人の一人とみなされています。

バトラーの主著『ジェンダー・トラブル』(Gender Trouble、1990年)は、ジェンダー研究における画期的な著作です。この書でバトラーは「パフォーマティビティ(行為遂行性)」という概念を中心に、以下の主張を展開しました。

  • ジェンダーの構築性:ジェンダーは生まれつき備わった本質ではなく、繰り返しの言語行為・身体的実践によって「演じられ」生産されるものだと論じました。
  • セックスとジェンダーの区別への疑義:生物学的な「セックス」も社会的・言語的に構築されたものであり、ジェンダーに先立つ自然な基盤ではないと批判しました。
  • 異性愛規範の批判:異性愛を自然なものとみなす「異性愛中心主義(ヘテロノーマティビティ)」を問い直し、クィアな主体性の可能性を示しました。

その後も『問題=身体』(Bodies That Matter)や『権力の心的な生』など多くの著作で、脆弱性・喪・倫理・政治的連帯をめぐる思索を深めています。バトラーの理論はフェミニズム・LGBTQの権利運動・文化研究において今なお中心的な参照点となっています。

使い方・例文

「バトラーのパフォーマティビティ理論は、ドラァグクイーンのパフォーマンスがジェンダー規範の恣意性を露わにするという分析に用いられる」のように、クィア理論やジェンダー研究の授業・文献で頻繁に登場します。

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