ジェレミ・ベンサムとは?
じぇれみべんさむ
ジェレミ・ベンサムとは、「最大多数の最大幸福」を原理とする功利主義哲学を体系化したイギリスの哲学者・法学者です。
ジェレミ・ベンサム(1748〜1832年)は、近代功利主義の創始者として知られるイギリスの哲学者・法学者・社会改革者です。ロンドンの裕福な弁護士の家に生まれ、幼少期から天才的な才能を示し、12歳でオックスフォード大学に入学したとも伝えられています。
ベンサムの思想の中心は「最大多数の最大幸福(Greatest happiness of the greatest number)」という原理です。彼は快楽と苦痛を唯一の行動の動機と捉え、行為の道徳的価値をその結果として生じる幸福の総量で測るべきだと主張しました。この考え方を「功利主義(Utilitarianism)」と呼びます。
具体的な貢献としては次のようなものが挙げられます。
- 法律の合理的改革論:慣習や権威に依拠した法ではなく、社会の幸福増大に資する法を設計すべきという立法論
- パノプティコン:円形の建物の中央に監視塔を置くことで、少数の看守が多数の囚人を監視できる監獄の設計案。フランスの哲学者ミシェル・フーコーが権力論で重要なモデルとして論じた
- 動物への配慮:「苦しむことができるか否か」を道徳的考慮の基準に据え、動物福祉論の先駆けとなった
ベンサムは死後も遺体を骨格標本(オート・アイコン)として保存するよう遺言し、現在もロンドン大学ユニバーシティ・カレッジに展示されています。弟子のジョン・スチュアート・ミルに引き継がれた功利主義は、現代の政策評価・医療倫理・行動経済学にも深く影響を与えています。
使い方・例文
「医療の優先順位を決める際に「最大多数の最大幸福」という功利主義的な考え方を使うべきかどうか、ベンサムの思想を出発点として議論されることが多い。」といった文脈で登場します。
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