ジェフリー・チョーサーとは?
じぇふりーちょーさー
ジェフリー・チョーサーとは、14世紀のイングランドを代表する詩人で、『カンタベリー物語』の作者として「英文学の父」と称される人物です。
ジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer, 1343頃〜1400)は、イングランド・ロンドン出身の詩人・宮廷官僚です。当時の支配層がフランス語やラテン語を用いていた時代に、中英語(Middle English)で文学作品を著し、英語が文学の言語として確立していく礎を築いたことから「英文学の父」と呼ばれます。
チョーサーの最大の傑作は未完の大作『カンタベリー物語(The Canterbury Tales)』です。カンタベリー大聖堂への巡礼に向かう様々な身分・職業の人々が、道中に語り合う物語の集成で、騎士・修道士・粉屋・料理人など多彩な登場人物が各自の物語を語る枠組み構造をとっています。中世社会の断面を鮮やかに描き、ユーモアと風刺と人間観察に富む内容は現代でも読み継がれています。
チョーサーの文学史的意義は以下の点にあります。
- 英語による詩作の格式を高め、文学言語としての英語を確立
- イタリア(ボッカッチョ・ダンテ・ペトラルカ)の文学的影響を英語文化に導入
- 中世ヨーロッパの社会・宗教・風俗の記録としての価値
チョーサーはまた、国王エドワード3世・リチャード2世に仕えた外交官・宮廷人としても活躍し、ルネサンス以前のイングランド文化を彩った多才な知識人でした。
使い方・例文
英文学史の講義や西洋中世文学を扱う文脈で、『カンタベリー物語』の作者としてジェフリー・チョーサーの名がまず挙げられます。
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