シニシズムとは?
しにしずむ
シニシズムとは、人間の誠実さや道徳・社会制度などを信用せず、冷笑的・懐疑的な態度をとる考え方や姿勢のことです。
シニシズム(cynicism)とは、人間の善意・道徳・社会の理想などを根本から疑い、冷笑的・懐疑的な見方で世界を捉える態度や思想のことです。「冷笑主義」「犬儒主義」とも訳されます。
語源は古代ギリシャの哲学学派「キュニコス派(Cynics)」にさかのぼります。この学派は社会的慣習や富・名誉を拒絶し、自然に従った生活こそが徳であると説きました。代表的な人物にアンティステネスやディオゲネスがいます。ディオゲネスはアレクサンドロス大王に「日陰になるから太陽の前をどいてくれ」と言い放ったとされる逸話で知られています。
現代でシニシズムとして問題となる主な場面には次のものがあります。
- 政治家や組織の言葉を最初から「どうせ嘘だ」と決めつける態度
- 他者の善意や親切を打算や下心があるものと見なす傾向
- 社会変革の可能性を最初から否定し行動しない姿勢
- 職場での燃え尽き症候群(バーンアウト)の一症状としての冷笑的態度
心理学の文脈では、シニシズムはストレスや失望・裏切り体験などから生じる防衛反応として捉えられることもあります。健全な懐疑心(スケプティシズム)とは異なり、根拠なく全てを疑い批判する点に問題があるとされ、個人の幸福感や対人関係にも悪影響を与えることが指摘されています。
使い方・例文
「どうせ政治家は自分の利益しか考えていない」「ボランティアだって結局は自己満足だ」と決めつけるような発言は、シニシズムが表れた典型的な言い方です。
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