サーカムフレックスとは?
さーかむふれっくす
サーカムフレックスとは、ラテン文字や一部のアルファベットの上に付く山形(∧)の発音区別符号のことで、フランス語をはじめ多くの言語で母音の長さや音質の区別に使われます。
サーカムフレックス(circumflex)とは、文字の上に山形「^」や「∧」に似た形で付けられる発音区別符号(ダイアクリティカルマーク)のことです。「曲折アクセント」「サーカムフレックスアクセント」とも呼ばれます。日本語表記では「サーカムフレクス」とも書かれます。ラテン語の circumflexus(「曲げて回す」の意)に由来します。
フランス語では「â・ê・î・ô・û」のように5母音に付き、歴史的に後ろに続いていた「s」が消えた名残を示すケースが多いです(例:hôpital ← hospital)。発音上は母音の長さや音質に影響する場合と、ほとんど影響しない場合があり、綴り字の区別として機能することもあります(例:du と dû)。
その他の言語でのサーカムフレックスの使われ方は多様です。ポルトガル語では「â・ê・ô」が鼻母音を含む音の長さを示し、ルーマニア語・ウェールズ語・ベトナム語(声調記号として)・日本語ローマ字表記(ヘボン式以外)でも使用例があります。また、数学や記号論では「ハット記号(^)」として単位ベクトルや推定量を示すのに使われます。
サーカムフレックスの主な使われ方は以下のとおりです。
- フランス語:母音の音質・歴史的綴り・同音異義語の区別
- ポルトガル語:閉口母音・鼻母音の表示
- ベトナム語:声調の一つを示す記号
- 数学・統計:ベクトル・推定値のハット記号
- プログラミング・記号表記:XOR演算子や正規表現の特殊文字
Unicode ではサーカムフレックス付き文字はそれぞれ個別にコードポイントが割り当てられており、combining circumflex accent(U+0302)として独立した結合文字としても使用できます。
使い方・例文
フランス語の「forêt(森)」の「ê」にサーカムフレックスが付いており、かつての綴り「forest」の「s」が脱落した名残を示しています。
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