サブジェクティビティとは?
さぶじぇくてぃびてぃ
サブジェクティビティとは、個人の主観・視点・意識に基づく認識や判断の性質を指す哲学・社会科学上の概念です。
サブジェクティビティ(subjectivity)とは、個人の意識・感情・経験・価値観に基づいた認識や判断の性質を指す言葉で、「主観性」とも訳されます。哲学・社会科学・文学・心理学など幅広い分野で用いられる概念です。
サブジェクティビティは、客観性(オブジェクティビティ)の対概念として位置づけられます。客観性が観察者から独立した事実や普遍的な真理を指すのに対し、サブジェクティビティは観察する「主体(subject)」の立場・視点・内面的状態が認識に影響を与えることを意味します。
この概念が重要視される主な文脈は次のとおりです。
- 哲学:デカルトの「我思う、ゆえに我あり」以来、自己意識と主体性の問題として中心的テーマとなっている
- 社会科学:研究者自身の立場や価値観が調査・解釈に及ぼす影響(研究の客観性の問題)
- 文学・芸術批評:作品の解釈が読者・鑑賞者の主観によって異なることの議論
- フェミニズム・ポストコロニアル研究:誰の視点が「正統」とされてきたかの権力構造の分析
現代の人文・社会科学では、完全な客観性は達成困難であるという認識のもと、サブジェクティビティを意識化・自覚化したうえで研究・表現に取り組む姿勢が求められています。
使い方・例文
映画レビューでは同じ作品でも評者によって評価が大きく異なることがあり、これはサブジェクティビティ、すなわち各人の主観的な感受性や価値観が判断に反映されているためです。
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