ゴールドワークとは?
ごーるどわーく
ゴールドワークとは、金・銀の金属糸を使って布地に刺繍を施す、西洋伝統の高級刺繍技法のことです。
ゴールドワーク(Goldwork)は、金糸・銀糸などの金属糸を用いて布地の表面に立体的な刺繍を施す技法で、ヨーロッパでは中世から王族・貴族の衣装や宗教的な祭服、旗章の装飾に使われてきた格調ある手工芸です。英国王室御用達の刺繍技法としても知られています。
最大の特徴は、金属糸を布の表面に「のせる」ように刺す点にあります。通常の刺繍糸とは異なり、金属糸は布を通すと傷むため、細い絹糸や綿糸を使って金属糸を布面にクーチング(縫い留め)する「クーチングステッチ」が基本技法となります。また、パール糸状の「パーリングス」や断面が切り口として光を反射する「カットワーク」なども組み合わせることで、豊かな光沢と立体感が生まれます。
代表的な素材と技法の種類には以下があります。
- クーチング:金属糸を布面に固定する基本手法
- パーリングス:コイル状金属糸で輪郭や面を埋める
- パッドワーク:綿やフェルトで下地を作り立体感を出す
- スパンコール・ビーズとの組み合わせ装飾
現代ではウェディングドレス、舞台衣装、バッグの装飾などにも応用され、英国の「Royal School of Needlework」をはじめとする刺繍学校で伝統が受け継がれています。手間と技術を要する分、完成した作品は布面に光が当たるたびに表情を変える特別な輝きを持ちます。
使い方・例文
英国王室の礼服や聖職者の祭服の紋章部分に、ゴールドワークによる精緻な装飾が施されているのが代表例です。国内でも着物や能装束の金刺繍と共通する美意識が見られます。
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