コンパクト集合とは?
こんぱくとしゅうごう
コンパクト集合とは、開被覆から有限部分被覆を取り出せるという性質を持つ位相空間の部分集合で、有界閉集合を一般化した概念です。
コンパクト集合とは、位相数学における基本概念のひとつで、「任意の開被覆に対して有限部分被覆が存在する」という性質(コンパクト性)を持つ集合のことです。直感的には「限りなく広がらない、はみ出しのない集合」を一般化した概念と理解できます。
ユークリッド空間においては、ハイネ・ボレルの定理により「有界かつ閉じている集合」と「コンパクト集合」が同値になります。たとえば実数直線上の閉区間 [a, b] はコンパクト集合の典型例です。一方、開区間 (a, b) や実数全体は有界でない、または閉じていないためコンパクトではありません。
コンパクト性が重要な理由は、解析学・位相数学において多くの有用な定理を成立させる条件になるからです。
- 連続関数はコンパクト集合上で最大値・最小値を持つ(最大値定理)
- コンパクト集合上の連続関数は一様連続である
- コンパクト集合の連続像もコンパクトである
より一般の位相空間では、コンパクト性は有界・閉の概念が定義できない状況でも意味を持ちます。関数解析・微分幾何・代数幾何など広範な数学分野で基盤となる重要な概念です。
使い方・例文
実数上の閉区間 [0, 1] はコンパクト集合の代表例として解析学の授業で頻繁に登場し、連続関数が最大値・最小値を達成することの証明に用いられます。
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