ケーシングとは?
けーしんぐ
ケーシングとは、時計製造においてムーブメント(機械部分)をケース(外装)に組み込む作業工程のことです。
ケーシング(casing)は時計製造・修理工程のひとつで、完成・調整済みのムーブメントをケース本体に装填(セット)し、文字盤・針を取り付けてひとつの時計として完成させる作業を指します。「ケーシングアップ」とも呼ばれます。
ケーシングの工程は以下のステップで進みます。
- ムーブメントの最終歩度確認・調整
- 文字盤の取り付けとその固定確認
- 時・分・秒針の正確な取り付け(位置ズレや干渉がないか確認)
- ムーブメントをケースに収め、固定リングやネジで固定
- 裏蓋の装着と防水パッキンの確認・締め付け
- 最終的な動作確認・防水テスト
ケーシングは一見単純な組み立て作業のようですが、針の取り付け角度や高さのわずかなズレが文字盤への接触・誤動作につながるため、正確さが強く求められます。また、ケース内部への塵・ホコリの混入を防ぐためクリーンな環境での作業が前提です。高級時計の場合は専任のケーシング担当技術者が行い、完成後に精度・防水・外観の三点検査が実施されます。修理店でのオーバーホール後も同様の工程でケーシングが行われます。
使い方・例文
ケーシングは時計修理店のオーバーホールサービスでムーブメントの洗浄・調整が完了した後に行われ、ここで初めて時計が再び完成品として機能する状態になります。
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