グレーゾーン事態とは?
ぐれーぞーんじたい
グレーゾーン事態とは、純粋な平時でも有事でもなく、軍事的な判断が難しい曖昧な状態で行われる威圧・挑発行為のことです。
グレーゾーン事態とは、国家間の対立において、明確な武力攻撃には至らないものの、外交・経済・サイバー・情報などの手段を組み合わせて相手国に圧力をかける状態を指します。平時と有事の「灰色地帯」に位置するため、この名称が使われます。
従来の安全保障は「平和か戦争か」という二項対立で考えられてきましたが、現代では明確な宣戦布告なしに相手の意思を削いだり、既成事実を作り上げたりする手法が多用されています。
グレーゾーン事態の具体的な手法には以下があります。
- 海上での領海・領空侵犯を繰り返す「じわじわとした圧力」
- サイバー攻撃による重要インフラへの妨害
- フェイクニュースや情報工作による世論誘導
- 経済的依存関係を利用した強制(経済的威圧)
- 海上民兵など非正規戦力の活用
日本でも、中国による尖閣諸島周辺への継続的な公船の派遣や、北朝鮮のサイバー攻撃などがグレーゾーン事態の例として挙げられます。これらは通常の法執行や自衛権行使の範囲で対応が難しく、安全保障政策上の課題となっています。対処のためには警察・海上保安庁・自衛隊・外交の連携強化が重要とされています。
使い方・例文
「相手国の領海内に漁船を繰り返し侵入させて実効支配を主張しようとするのは、典型的なグレーゾーン事態の手法です」のように、安全保障や外交の議論で使われます。
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