クリミア戦争とは?
くりみあせんそう
クリミア戦争とは、1853年から1856年にかけてクリミア半島を主戦場として行われた、ロシアとオスマン帝国・英仏連合軍の戦争で、近代戦争の転換点となった紛争です。
クリミア戦争(Crimean War)は、1853年から1856年にかけて主にクリミア半島で戦われた国際戦争です。ロシア帝国がオスマン帝国領内のキリスト教徒保護を名目に南下政策を推し進めたことに対し、オスマン帝国・フランス・イギリス・サルデーニャ王国が連合して対抗しました。
開戦の直接の契機は聖地(エルサレム)の管理権をめぐるロシアとフランスの対立と、ロシアによるオスマン帝国への最後通牒でした。主要な戦場となったセバストポリ要塞攻防戦は約1年に及び、双方に甚大な損害をもたらしました。
この戦争は近代史において画期的な意義をもちます。
- 電信・鉄道など近代技術が初めて本格的に軍事利用された
- 従軍記者による報道で戦場の惨状が本国市民に伝わるようになった
- フローレンス・ナイチンゲールが野戦病院で衛生改革を実践し、近代看護の礎を築いた
- パリ条約(1856年)でロシアの黒海艦隊保有が制限され、南下政策が封じられた
敗北したロシアは農奴解放令(1861年)など国内改革を余儀なくされ、ヨーロッパの勢力均衡にも大きな影響を与えました。
使い方・例文
クリミア戦争の報道を通じて戦場の劣悪な衛生状態が広く知られるようになり、ナイチンゲールの活動が注目を集めた結果、近代的な看護職と病院管理の概念が確立される契機となりました。
この用語をシェア
最終更新: