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クリソスポリウムとは?

くりそすぽりうむ

クリソスポリウムとは、土壌中に広く生息する不完全菌類の一属で、ケラチン分解能を持ち、皮膚糸状菌症の起因菌となることもあります。

クリソスポリウム(Chrysosporium)とは、ケラチン(角質タンパク)を分解する能力(ケラチン分解性)を持つ土壌性の不完全菌類(無性生殖型の糸状菌)の一属です。アーサー型菌類(Arthrodermataceae科)に近縁な種を多く含み、世界の土壌・砂漠堆肥などに広く分布しています。

クリソスポリウム属の主な特徴は以下のとおりです。

  • ケラチン親和性:毛髪・羽毛・蹄・爪などの死滅した角質組織を好んで分解する。土壌中の窒素循環に重要な役割を果たす
  • 形態:菌糸と分生子(無性胞子)を形成。分生子はアレウリオ型と呼ばれ、梨形〜球形の単細胞性
  • 環境耐性:高温・乾燥条件にも適応する種が多く、砂漠や家畜飼育環境にも生息する

医学的な観点では、Chrysosporium属の一部の種は皮膚糸状菌症(真皮の感染症)の起因菌として報告されており、特に免疫不全患者でのオポチュニスト感染が問題になることがあります。ただし、健常者への感染はまれです。

また、工業的には同属の一部の酵素(セルラーゼ・ケラチナーゼ)が廃毛・廃羽毛の処理や飼料化に応用される研究が行われています。

使い方・例文

ニワトリの羽毛を大量に廃棄する養鶏場周辺の土壌では、クリソスポリウムのようなケラチン分解菌が豊富に分布していることが環境微生物の調査で報告されています。

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