カール・ウーズとは?
かーるうーず
カール・ウーズとは、アメリカの微生物学者で、リボソームRNAの解析によって生命の三ドメイン説を提唱し、生物分類の概念を根本から刷新した研究者です。
カール・ウーズ(Carl Woese、1928〜2012年)は、アメリカ・イリノイ大学を拠点に活動した微生物学者・生物物理学者です。生命の進化と分類を分子レベルで捉え直した研究で、20世紀生物学における最も革命的な発見の一つをもたらしました。
ウーズは1970年代に、細胞内のリボソームを構成するRNA(16S rRNA)の塩基配列を比較分析する手法を開発しました。この分子系統解析によって、それまで「バクテリア(真正細菌)」としてひとまとめにされていた微生物群の中に、遺伝的・生化学的に著しく異なるグループが存在することを発見しました。
ウーズはこの新たなグループを「古細菌(Archaea)」と命名し、生命を以下の三つのドメインに分類する「三ドメイン説」を1977年に発表しました。
- バクテリア(真正細菌)
- アーキア(古細菌)
- ユーカリア(真核生物)
この分類は、従来の「原核生物と真核生物」という二分法を根本から覆すものでした。古細菌は高温・高塩・強酸などの極限環境に生息するものが多く、生命の起源や地球外生命の研究にも重要な示唆を与えています。ウーズの業績は今日の系統分類学・進化生物学の基盤となっています。
使い方・例文
生物の系統樹を学ぶ際、カール・ウーズが提唱した三ドメイン(バクテリア・アーキア・ユーカリア)の分類体系が現代生物学の標準的な枠組みとして紹介されます。
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