オシップ・マンデリシュタームとは?
おしっぷまんでりしゅたーむ
オシップ・マンデリシュタームは、20世紀ロシアを代表する詩人で、スターリン体制下での弾圧に屈せず詩作を続け、収容所で命を落とした悲劇的な文学者です。
オシップ・マンデリシュターム(Osip Mandelstam、1891〜1938年頃)は、ロシア帝国のワルシャワ(現ポーランド)に生まれたユダヤ系ロシア語詩人です。サンクトペテルブルクで育ち、アンナ・アフマートワやニコライ・グミリョフらとともに「アクメイズム」と呼ばれる詩の運動を牽引しました。
アクメイズムは、象徴主義の曖昧さを退け、明確で具体的な言葉・イメージによる詩を目指す思潮です。マンデリシュタームはその中でも卓越した言語感覚と古典への深い造詣を持つ詩人として頭角を現しました。
ソビエト政権成立後も詩作を続けましたが、1933年にスターリンを痛烈に批判した詩(通称「スターリン・エピグラム」)を私的な場で朗読したことが当局に知れ、逮捕・流刑に処されます。その後も詩への情熱を捨てず、1938年の再逮捕後に極東の収容所で死亡したとされています。正確な死亡日時は不明です。
妻ナジェジダ・マンデリシュタームは、夫の詩を命がけで暗記し後世に伝えました。その回想録『希望に抗する希望』も文学的証言として高い評価を受けています。マンデリシュタームの作品は20世紀ロシア詩の最高峰として、今日も世界中で読まれています。
使い方・例文
ロシア文学や政治と芸術の関係を論じる文脈で「マンデリシュタームはスターリン批判の詩を書いたために命を奪われた」という形で言及されます。
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