エンヘドゥアンナとは?
えんへどぅあんな
エンヘドゥアンナとは、紀元前23世紀ごろの古代メソポタミアに実在した女性大神官であり、世界最古の名前の残る作者として知られる人物です。
エンヘドゥアンナ(En-hedu-anna)は、紀元前23世紀ごろにアッカド王国を打ち立てたサルゴン王の娘として生まれた女性です。ウル(現在のイラク南部)の月神ナンナの大神官に任命され、「天の女主人」を意味する称号を与えられました。
彼女が歴史的に特筆される最大の理由は、自身の名前を明記した文学作品を残したことです。月神への讃歌や女神イナンナへの詩など、複数の賛歌が粘土板に刻まれており、記録に名前の残る世界最古の作者として広く認識されています。これは人類の文学史において画期的な出来事といえます。
彼女の作品が持つ意義は以下の点に集約されます。
- 個人の著作として名前が特定できる最初の事例である
- 宗教詩・讃歌という形式で高い芸術性を持つ
- 女性の社会的・宗教的権威を示す歴史的証拠である
- シュメール語文学の重要な資料となっている
エンヘドゥアンナの存在は、古代メソポタミア文明における文字・文学・宗教の複合的な発展を象徴しており、現代でも文学史・女性史・宗教史の観点から高く評価されています。
使い方・例文
文学史の授業や書籍で「世界最古の作者は誰か」という話題が出るとき、エンヘドゥアンナの名前が必ず登場します。
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