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エラン・ヴィタールとは?

えらん・ゔぃたある

ラン・ヴィタールとは、フランスの哲学者ベルクソンが提唱した「生命の躍動」を意味する概念で、進化や創造の根源的な力を指します。

ラン・ヴィタール(élan vital)はフランス語で「生命の弾み・躍動」を意味し、アンリ・ベルクソンが1907年の著作『創造的進化』で提唱した哲学概念です。機械論的・目的論的な進化観のどちらにも収まらない、生命固有のダイナミズムを説明するために導入されました。

ベルクソンは、ダーウィンの自然選択論だけでは生命の創造的な多様化や複雑な器官の同時発生を十分に説明できないと考えました。そこで彼は、生命全体を貫く盲目的ながらも絶えず新しい形を生み出そうとする内的な力としてエラン・ヴィタールを位置づけました。この力は均一な方向に向かうのではなく、植物・動物・知性・本能といった複数の系統に分岐しながら展開するとされます。

この概念の特徴をまとめると次のようになります。

  • 機械的因果関係や固定した目的論では捉えられない生命の自発性を示す
  • 知性(分析的思考)より直観(持続の把握)と親和的
  • 時間を量的に測るものでなく、質的な「持続(デュレー)」として理解する
  • 後の現象学・プロセス哲学・生命科学哲学に影響を与えた

現代生物学との整合性については批判もありますが、ベルクソン哲学の核心として、生命や創造性を論じる人文・社会科学の場でいまも参照される重要な概念です。

使い方・例文

進化や芸術的創造を「既存の法則の組み合わせ」ではなく「予測不可能な躍動」として捉えたいとき、エラン・ヴィタールという言葉が哲学・思想の文章に登場します。

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