エラディオ・ディエステとは?
えらでぃおでぃえすて
エラディオ・ディエステはウルグアイの構造エンジニアで、薄いレンガとセメントだけで自立する波状・曲面シェル構造を発明し、低コストながら美しい建築を南米各地に残した革新者です。
エラディオ・ディエステ(Eladio Dieste、1917〜2000年)はウルグアイ出身の土木・構造エンジニアであり、建築家としての側面も持つ20世紀ラテンアメリカ建築の巨人のひとりです。
ディエステの最大の発明は「ガウシアンヴォールト(Gaussian Vault)」と呼ばれる、薄い普通レンガとわずかな鉄筋・セメントを組み合わせた波打つ曲面シェル構造です。この工法では大断面の梁や柱を使わずに広大な無柱空間を作ることができ、材料費と施工コストを大幅に削減できました。さらに波形が光を柔らかく拡散させるため、内部空間の美観も高く評価されました。
代表作には以下のものがあります。
- アトランティダ教会(1958年)— ウルグアイ。波打つレンガの壁と天井が独特の聖堂空間を生む
- 各地の倉庫・工場群 — ウルグアイおよびブラジルの農業・工業施設
- バリオ・ナルバハ集合住宅 — 低所得層向けの廉価住宅
ディエステの仕事はアントニ・ガウディのカテナリー構造研究とも比較されることがあり、素材の力学特性を極限まで活かした設計哲学は現代の構造エンジニアリング教育でも引用されます。1995年にはプリンス・オブ・ウェールズ建築賞を受賞しました。
使い方・例文
「ディエステが設計したアトランティダ教会は、レンガ積みの薄いシェル屋根だけで大空間を覆い、建設コストをコンクリート構造の数分の一に抑えた」という文脈で紹介されます。
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