ウィリアム・グドウィンとは?
うぃりあむごどうぃん
ウィリアム・グドウィンとは、18世紀末から19世紀初頭に活躍したイギリスの哲学者・作家で、無政府主義思想の先駆けとして知られる人物です。
ウィリアム・ゴドウィン(William Godwin、1756〜1836年)は、イギリスの哲学者・政治思想家・小説家であり、近代無政府主義の思想的源流の一つとされる人物です。非常に先進的な社会改革論を説き、政府や法制度そのものの必要性に疑問を呈した点で、当時のイギリス思想界に大きな衝撃を与えました。
1793年に発表した主著『政治的正義についての考察(An Enquiry Concerning Political Justice)』では、人間の理性への信頼を基盤として、強制的な政府や制度がなくとも、人々は理性によって正しく行動できるという楽観的な社会哲学を展開しました。これは後の無政府主義思想に大きな影響を与えました。
また小説家としても活躍し、『ケイレブ・ウィリアムズ』などの作品を著しました。私生活では、フェミニズムの先駆者として知られるメアリー・ウルストンクラフトと結婚し、後に『フランケンシュタイン』を著すメアリー・シェリーの父親となったことでも有名です。
ゴドウィンの思想は、個人の道徳的自律と理性の力を重視する点で啓蒙主義の延長にあり、社会主義・無政府主義・功利主義など多様な思潮に影響を与えました。
使い方・例文
思想史や哲学の授業で「ウィリアム・ゴドウィンは国家権力を否定し、個人の理性のみが社会を正しく導けると論じた」という形で登場します。
この用語をシェア
最終更新: