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インバートとは?

いんばーと

インバートとは、トンネル下水道管路の底部(底盤)に設けるアーチ状のコンクリート構造物で、地盤からの圧力に抵抗して断面を閉合させる部材です。

インバート(invert)は、トンネル断面の底部を閉じるように打設されるコンクリートのことを指します。語源英語の「逆転した」に由来し、天井アーチを上下逆にしたような形状から名づけられました。

機能と必要性として、軟弱地盤や膨張性地山では掘削後に底盤が隆起する「盤ぶくれ」が生じることがあります。インバートはこれを防ぎ、トンネル全体を閉じた環(リング)として地山圧力を均等に分散させる役割を担います。インバートを設けることで覆工コンクリートが閉合断面となり、構造的な安定性が大幅に向上します。

用途別の特徴は以下のとおりです。

  • 山岳トンネル:地山条件が悪い区間で優先的に設置される
  • シールドトンネル:セグメントが底部も含めてリング状に組まれるためインバートは一体構成
  • 下水道管路:管底部の形状がインバートと呼ばれ、流量が少ない時でも流速を確保する機能がある

維持管理上の観点として、インバート上には路盤材や充填コンクリートが施工されることが多く、設置後は直接目視しにくくなります。そのため施工時の品質管理と記録が特に重要です。軟弱地盤のトンネル工事では、インバートの早期閉合が工事全体の安全性を左右する重要な判断となります。

使い方・例文

山岳トンネル工事で地盤が軟弱な区間において、底部の盤ぶくれを防ぐためにインバートを早期に施工してトンネル断面を閉合させる場面で登場します。

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