イリヤ・レーピンとは?
いりやれーぴん
イリヤ・レーピンは、19〜20世紀のロシアを代表する写実主義画家で、ロシアの民衆・歴史・社会を力強くリアルに描いた作品で知られます。
イリヤ・エフィーモヴィチ・レーピンは、1844年に現在のウクライナ(当時ロシア帝国領)のチュグエフに生まれ、1930年にフィンランド(当時ソ連との境界付近)で没した画家です。サンクトペテルブルクの帝国芸術アカデミーで学び、奨学金を得てヨーロッパ各地で研鑽を積みました。
レーピンはロシア移動展覧会派(ペレドヴィージニキ)のメンバーとして活動し、芸術を一般民衆に届けることを使命としました。この流派は、学究的な様式に縛られず、ロシアの現実の生活・歴史・社会問題を題材にした写実的な絵画を推進しました。
代表作として特に有名なのは以下の作品です。
- 「ヴォルガの船引き人夫」(1873年)——炎天下でヴォルガ川の船を引く農民たちの苦しみ
- 「イワン雷帝と息子イワン」(1885年)——息子を打ち殺した直後の皇帝の狂乱
- 「ザポロージェ人のトルコ皇帝への返書」(1891年)——豪快に笑うコサックの集団
彼の作品は人物の心理描写の深さと卓越した技術で高く評価されており、ロシアのトレチャコフ美術館に多くの代表作が収蔵されています。ロシア近代美術の最高峰と称されています。
使い方・例文
ロシア美術の入門書では、レーピンの「ヴォルガの船引き人夫」が社会的な写実主義を象徴する作品として必ず紹介されます。
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