イメージスキーマとは?
いめーじすきーま
イメージスキーマとは、身体的な経験から生まれる抽象的な概念の骨格となる認知構造のことです。
イメージスキーマ(Image Schema)とは、認知言語学の概念で、人間が身体を通じた反復的な経験から抽象化した、概念思考の基本的な枠組みを指します。1980年代にジョージ・レイコフやマーク・ジョンソンらが提唱した認知意味論の中心的概念です。
私たちは幼少期から「上に持ち上げる」「容器に入れる」「道を進む」といった身体的経験を繰り返します。こうした経験が抽象化・パターン化されたものがイメージスキーマであり、言語や概念の意味理解の土台になると考えられています。
代表的なイメージスキーマには以下のものがあります。
- 容器スキーマ:内側と外側の区別(「組織に入る」「議論の枠外」など)
- 経路スキーマ:出発点・経路・目標(「目標に向かう」「夢への道のり」など)
- 上下スキーマ:上下の方向性(「気分が上がる」「地位が低い」など)
- 力スキーマ:押す・引くなどの力のやり取り
- リンクスキーマ:結びつきの概念
これらのスキーマはメタファーの基盤ともなっており、抽象的な概念を身体経験に結びつけて理解する仕組みを説明します。認知言語学・認知科学・語学教育の分野で幅広く応用されています。
使い方・例文
「議論が行き詰まった」という表現では、経路スキーマが働いており、議論を「進む道」として捉えていることがわかります。
この用語をシェア
最終更新: