イドリス・デビーとは?
いどりすでびー
イドリス・デビーとは、チャドの軍人・政治家で、1990年から2021年まで約30年間にわたり同国を統治した大統領です。
イドリス・デビー(Idriss Déby)は、1952年にチャド北部のザガワ族の家庭に生まれた軍人・政治家です。フランスで軍事教育を受けた後、チャド軍の要職を歴任しました。
1990年、スーダンを拠点とする反政府武装組織「愛国救済運動(MPS)」を率いてハブレ政権を武力で打倒し、大統領に就任しました。以降、選挙を重ねながら権力を維持し、2021年まで約30年にわたってチャドを支配しました。
その統治の特徴は次のように整理できます。
- 石油収入を安全保障と政権維持に重点配分
- フランスとの緊密な安全保障協力関係を維持
- サヘル地域における対テロ作戦の主要プレーヤーとして国際的存在感を発揮
- 憲法改正による長期政権の正当化
2021年4月、反政府勢力との戦闘視察中に負傷し、翌日死亡したと発表されました。死後は息子のマハマット・デビーが軍事移行評議会を率いて権力を承継しました。アフリカの政治史において、権威主義的長期政権の典型例として研究・論評の対象となっています。
使い方・例文
国際政治の文脈では、「デビー政権下のチャドはサヘル地域における対テロ作戦の要であった」などの形で言及されます。
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