イシスとは?
いしす
イシスとは、古代エジプト神話に登場する大地母神であり、魔法・癒し・豊穣・死者の復活を司る女神として広く崇拝されました。
イシス(Isis)は、古代エジプト神話における最も重要な女神の一柱です。エジプト語では「イセト(Aset)」とも呼ばれ、「玉座」を意味するとされます。頭部に玉座の形をしたシンボルや、のちには牛の角と太陽円盤を戴く姿で描かれることが多く、翼を広げた姿で死者を守護するイメージでも知られます。
イシスの神話における最も有名なエピソードは、弟オシリスの復活の物語です。弟のセトに殺され14(または16)の部分に切り刻まれたオシリスの遺体をイシスが集め、魔法の力で蘇らせ、息子ホルスを身ごもったとされます。この神話は死と再生・豊穣と冥界信仰の核心をなしており、ホルスはのちにエジプト王権の象徴となりました。
イシス崇拝の特徴は次のとおりです。
- 魔法と癒しの女神として呪術師・医師の守護神とされた
- 母性と豊穣の象徴として母と子の像が広まり、のちのマリア像に影響を与えたとも言われる
- ヘレニズム時代以降にギリシャ・ローマ世界にも広がり、国際的な密儀宗教として栄えた
- ローマ帝国時代にもイシス神殿が各地に建てられた
イシスは「魔法の女王」「すべての神々の母」とも呼ばれ、古代エジプトにとどまらず地中海世界全体に影響を与えた重要な神格です。
使い方・例文
古代エジプトの美術や神殿の壁画で、翼を広げた女神が死者を守護する場面として描かれているとき、それはイシスを表すことが多いです。
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