アーリヤバタとは?
あーりやばた
アーリヤバタとは、5〜6世紀に活躍した古代インドの数学者・天文学者であり、ゼロや位取り記数法の発展、円周率の近似値算出などで知られる人物です。
アーリヤバタ(Āryabhaṭa、476年〜550年頃)は、グプタ朝時代のインドに生きた数学者・天文学者です。パータリプトラ(現在のパトナ付近)を中心に活動したとされ、インド数学・天文学の黄金期を代表する人物として高く評価されています。
彼の主著『アーリヤバティーヤ(Āryabhaṭīya)』は499年頃に著されたとされ、数学・天文学の知識を詩の形式で簡潔にまとめた著作です。この書に記された業績は次の通りです。
- 円周率(π)の近似:πを3.1416と計算し、これを「近似値」と明記した
- 三角法:サイン(半弦)の表を作成し三角法の基礎を整備
- 算術・代数:等差数列の和の公式、一次・二次方程式の解法
- 天文学:地球が自転するという考えを示唆し、日食・月食を影として説明
アーリヤバタは地球が球体であることを認識し、その直径や月・太陽までの距離をかなりの精度で計算していたことでも知られます。彼の思想と計算手法は後のインド数学者やアラビア科学者に受け継がれ、ヨーロッパ数学の発展にも間接的に貢献しました。インドの初の人工衛星は彼の名にちなんで「アーリヤバタ」と名付けられています。
使い方・例文
「インドで数学がいかに早くから発達していたか」を説明するとき、アーリヤバタの業績は必ず触れられる代表例の一つです。
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