アンフォラ熟成とは?
あんふぉらじゅくせい
アンフォラ熟成とは、古代から使われる素焼きの陶器容器「アンフォラ」を用いてワインを熟成させる伝統的かつ現代的なワイン醸造技法です。
アンフォラ熟成とは、古代ギリシャ・ローマ・ジョージア(グルジア)などで用いられてきた素焼きの陶器容器(アンフォラ)の中でワインを発酵・熟成させる醸造技法です。近年、ナチュラルワインや伝統醸造への関心の高まりとともに世界各地で再注目されています。
アンフォラの主な特徴は以下の通りです。
- 微細な通気性:素焼きの陶器は無数の微孔を持ち、オーク樽よりも少量の酸素がゆっくり透過する
- 温度安定性:陶器は熱伝導が低く、一定の温度を保ちやすい
- 中立的な素材:オークのようなフレーバーを付加しないため、ブドウ本来の風味が表れやすい
- 卵形・壺形:独特の形状が対流を生み、澱(おり)が自然に動き続けて攪拌効果が得られる
ジョージアでは「クヴェヴリ」と呼ばれる埋設型の大型アンフォラが伝統的に使われており、白ブドウを果皮・種ごと発酵させるオレンジワインの製造で知られます。この製法はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
現代のワインメーカーはステンレスタンクや木樽との比較実験も行いながら、アンフォラが与えるテクスチャーや複雑さを評価しています。イタリア・スペイン・フランス・オーストラリアなど世界中のワイナリーが積極的に取り入れており、醸造技法の多様化を象徴する存在となっています。
使い方・例文
自然派ワインのショップで「アンフォラ仕込み」と書かれたボトルを見かけることがあります。オーク樽特有の香りがなく、ブドウ本来のミネラル感やフレッシュさが感じられるスタイルとして紹介されます。
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