アンドンとは?
あんどん
アンドンとは、製造現場で異常や問題の発生を視覚的に知らせるための表示装置・管理システムで、トヨタ生産方式を代表するツールの一つです。
アンドン(行燈)は、もともと紙や布を張った照明器具を指す日本語ですが、製造業においては生産ラインの状態をリアルタイムで可視化する電光掲示板・信号システムを意味します。トヨタ自動車が確立したトヨタ生産方式(TPS)の重要な要素として世界的に知られ、英語圏でも「Andon」としてそのまま使われています。
製造現場のアンドンは、一般的に緑・黄・赤などのランプやディスプレイで構成されます。
- 緑:正常稼働中
- 黄(オレンジ):注意・軽微な問題あり
- 赤:ライン停止・重大な問題発生
作業者は問題を発見したときに「アンドンコード(紐やボタン)」を引いて異常を通知します。この信号を受けた管理者やチームリーダーが素早く現場に駆けつけ、問題を解決します。問題が短時間で解決できなければラインが停止します。
アンドンの本質は「問題を隠さず即座に表面化させる」文化の醸成にあります。異常をその場で止めて原因を追及することで、不良品の流出を防ぎ、改善サイクルを早める効果があります。現在では製造業以外にも、ソフトウェア開発やサービス業の管理ツールとして概念が応用されています。
使い方・例文
自動車工場の組立ラインでは、作業者が部品の取り付けミスに気づいた瞬間にアンドンコードを引くと、天井のランプが赤く点灯してラインが停止します。監督者がすぐに駆けつけて問題を確認・修正し、原因を記録した上でラインを再稼働させます。
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