アンドレ・ジッドとは?
あんどれじっど
アンドレ・ジッドとは、「狭き門」「背徳者」などの作品で知られ、1947年にノーベル文学賞を受賞したフランスの作家です。
アンドレ・ジッド(André Gide、1869〜1951年)は、フランス・パリ出身の小説家・劇作家・批評家で、20世紀フランス文学を代表する人物の一人です。プロテスタントの家庭に育ち、宗教・道徳・個人の自由をめぐる葛藤が生涯の創作テーマとなりました。
ジッドの文学は、慣習的な道徳や制度に縛られた人間が自己の本性を解放しようとする過程を中心に描きます。初期作品『地の糧』(1897年)では、欲望と官能への讃歌を謳い、若い世代に大きな影響を与えました。代表作『背徳者』(1902年)では、アルジェリアを舞台に道徳的抑圧から解放されようとする主人公の内面を描き、『狭き門』(1909年)では宗教的純粋さへの献身がもたらす悲劇を対比的に示しました。
小説『贋金つかい』(1925年)はジッド唯一の「正式な長編小説」と本人が位置づけた作品で、メタフィクション的な手法と多層的な視点が特徴です。また日記形式の文学も多く手がけ、生涯にわたって公開日記(『日記』)を執筆し続けました。
ジッドは当時タブーとされていた同性愛を公言した先駆的な作家でもあり、個人の自由と社会規範の衝突を生き方と作品の両面で体現しました。1947年にノーベル文学賞を受賞しています。
使い方・例文
フランス近代文学の授業や個人の自由と道徳の葛藤を扱う倫理学のテキストでは、ジッドの作品が「自己解放の文学」の典型例として取り上げられます。
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