アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザールとは?
あんとにおでおりゔぇいらさらざーる
アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザールは、ポルトガルを約40年間にわたって支配した権威主義的独裁者です。
アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザール(António de Oliveira Salazar、1889〜1970年)は、ポルトガルの政治家・経済学者で、1932年から1968年まで首相として国家を統治しました。その体制は「エスタード・ノーヴォ(新国家)」と呼ばれ、20世紀ヨーロッパにおける長期独裁政権のひとつとして知られています。
コインブラ大学で経済学を修めた後、財務大臣として財政再建に成功したことで頭角を現しました。首相就任後はカトリック的保守主義・ナショナリズム・権威主義を組み合わせた独自のイデオロギーを掲げ、政治的反対勢力を秘密警察PIDE(国際防衛警察)によって弾圧しました。
経済面では農業と植民地貿易を重視し、急速な工業化を抑制する保守的な政策を採りました。アンゴラ・モザンビークなどのアフリカ植民地を手放すことを頑なに拒み、植民地独立運動に対する長期の植民地戦争(1961〜1974年)の遠因を作りました。
1968年に脳卒中で倒れて事実上の引退を余儀なくされ、1970年に死去。1974年の「カーネーション革命」によってエスタード・ノーヴォ体制は崩壊し、ポルトガルは民主化へと移行しました。
使い方・例文
ヨーロッパの右派独裁政権や、ポルトガルの植民地政策・20世紀史を扱うテキストで必ず登場する人物です。
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