アントニオ・タブッキとは?
あんとにおたぶっき
アントニオ・タブッキは、イタリアの作家で、ポルトガル文学への造詣を生かした幻想的・詩的な短編・長編で国際的に評価されました。
アントニオ・タブッキ(Antonio Tabucchi、1943〜2012年)は、イタリア・ピサ近郊のヴェッキアーノ生まれの作家・文学研究者です。ピサ大学で学んだ後、パリ留学中にポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアの作品に出会い、その文学世界に魅了されました。以後、ポルトガル語文学の研究者・翻訳者としても重要な貢献を果たし、シエナ大学でポルトガル文学を長年教えました。
タブッキの小説は、夢・記憶・アイデンティティの揺らぎをテーマにした幻想的な作風が特徴です。代表作『インド夜想曲』(1984年)は、インドを旅しながら失踪した友人を探す主人公を描いた短編連作で、現実と夢の境界が曖昧に交差する独特の世界観を持ちます。また『レクイエム』(1991年)はポルトガル語で書かれた作品で、ペソアへの深い敬愛が込められています。
政治的にも積極的な発言を行い、晩年はベルルスコーニ政権への批判で知られました。作品は多くの言語に翻訳され、日本でも熱狂的な読者を持ちます。2012年にリスボンで逝去しました。
使い方・例文
ヨーロッパ文学や幻想小説を紹介する文脈、またはフェルナンド・ペソアやポルトガル文学の解説でタブッキの名が挙がります。
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