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アングレカムとは?

あんぐれかむ

アングレカムとは、マダガスカルやアフリカ熱帯雨林を中心に分布するラン科の植物属で、白い星形の花と長い距が特徴的な美しい着生ランです。

アングレカム(Angraecum)は、ラン科(Orchidaceae)に属する着生植物の属で、主にマダガスカル島熱帯アフリカインド洋の島々に分布します。属名はマレー語で「着生植物」を意味する言葉に由来するとされ、現在200種以上が知られています。

アングレカムの最大の特徴は、白ないしクリーム色をした星形の花と、花の後方に伸びる細長い管状の突起「距(きょ)」です。距の中に蜜を蓄えており、特定の昆虫だけが受粉を担います。

最も有名な種はアングレカム・セスクイペダレ(Angraecum sesquipedale)で、「彗星ラン」や「ダーウィンのラン」とも呼ばれます。チャールズ・ダーウィンは1862年にこのランを観察し、30センチメートル以上に達する極めて長い距を持つことから、「同じくらい長い口吻を持つ昆虫が存在するはずだ」と予言しました。約40年後の1903年、実際に長い口吻を持つスズメガの一種(キサントパン・モルガニー・プレディクタ)が発見され、ダーウィンの予言が証明されました。これは自然淘汰による共進化の好例として生物学の教科書にも登場します。

栽培では温暖で湿度の高い環境を好み、着生ランとして明るい日陰での管理が基本です。その幻想的な花姿から観賞植物として愛好家に人気があります。

使い方・例文

ダーウィンが「口吻の長い昆虫が存在するはずだ」と予言するきっかけとなったアングレカム・セスクイペダレは、進化論の共進化の例として生物学の授業で取り上げられます。

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