アラン・バディウとは?
あらんばでぃう
アラン・バディウは、数学的存在論と「出来事」の哲学で知られるフランスの現代哲学者であり、左派的政治哲学でも注目される思想家です。
アラン・バディウ(Alain Badiou、1937年〜)は、モロッコ生まれのフランスの哲学者であり、現代フランス哲学を代表する知識人のひとりです。
バディウ哲学の核心は存在論と数学の同一視にあります。「数学は存在論である」という命題のもと、ゲオルク・カントールの集合論を哲学的基盤として採用し、存在とは何かを集合論の言語で体系的に記述しようとしました。この試みは主著『存在と出来事』(L'Être et l'Événement、1988年)に集大成されています。
もうひとつの重要概念が「出来事」(événement)です。通常の状況の秩序を突き破り、新たな真理を生み出す特異な出来事——革命・芸術的発見・科学的革命・愛——がいかに可能かを問いました。出来事への「忠実さ」を保つことで人は真の主体となれると彼は論じます。
政治的には毛沢東主義の影響を受けた急進的な左派として知られ、資本主義への批判や民主主義の限界を論じる著作も多く発表しています。サルトルやデリダ後のフランス哲学の系譜において独自の地位を占め、世界各地で影響力を持っています。
使い方・例文
「バディウの出来事論を使って革命の条件を考察する」「現代フランス哲学の授業でバディウの集合論的存在論が紹介される」のように登場します。
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