アサギマダラとは?
あさぎまだら
アサギマダラとは、日本と東アジアに生息する大型のチョウで、長距離にわたる渡り(移動)を行うことで知られる美しい鱗翅類です。
アサギマダラ(浅葱斑)は、タテハチョウ科マダラチョウ亜科に属するチョウの一種で、学名はParantica sitaといいます。翅の地色が淡いブルーグリーン(浅葱色)で、黒と茶色の斑紋が入った美しい模様が特徴です。翅の開張は10センチメートル前後と、日本のチョウの中では比較的大型の部類に入ります。
アサギマダラの最大の特徴は長距離の渡り(季節移動)です。春から夏にかけて本州・北海道など北の地域に移動し、秋になると南下して九州・沖縄さらには台湾・中国南部まで数千キロメートルを移動することが確認されています。マーキング調査(翅に番号・日付を書いて放す)によってこの渡りの実態が明らかにされており、市民参加の科学(シチズンサイエンス)としても広く知られています。
幼虫はキジョランやカモメヅルなどガガイモ科の植物を食草とし、成虫はヒヨドリバナやフジバカマなどの花の蜜を好みます。これらの花が咲く山地では、秋に多数のアサギマダラが集まる光景が観察されます。
成虫は体内に有毒成分(アルカロイド類)を蓄積しており、鮮やかな翅の模様が捕食者への警告色として機能しているとも考えられています。その優雅な飛翔と謎の多い渡りの行動から、多くの研究者や自然愛好家を魅了している昆虫です。
使い方・例文
秋の登山や自然散策でフジバカマやヒヨドリバナが咲く場所を訪れると、複数のアサギマダラが蜜を吸っている姿を見かけることがあります。翅にマーキングされた個体を発見した際は記録することで渡りの研究に貢献できます。
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