さわりとは?
さわり
さわりとは、三味線や琵琶などの和楽器に意図的に設けられた、独特のざらついた余韻を生み出す共鳴・雑音の仕掛けのことです。
さわり(障り)とは、三味線・琵琶・胡弓などの和楽器において、弦の振動が特定の部位にわずかに触れることで生まれる、独特のびりびりとした音色の効果、またはその仕掛けそのものを指します。西洋音楽的な観点では「ノイズ」や「雑音」に分類されうる音ですが、日本の伝統音楽においては美しさの核心をなす要素として積極的に取り入れられてきました。
三味線では「さわり山」と呼ばれる一の糸(最も太い弦)だけに設けられた微妙な段差が、弦の振動にわずかな乱れを与えることで、あの独特のビーンという余韻を生み出します。琵琶では「さわり」と呼ばれる部品が弦に接することで同様の効果が得られます。インドのシタールの「ジャワリ」や、西洋のハーディ・ガーディの「トロンペット」など、世界各地の楽器にも類似した仕掛けが存在します。
さわりが生む音色は、単なる倍音とは異なる複雑な音響特性を持ち、聴き手に情感や余韻の深みを感じさせます。日本の美意識における「わびさび」や「間(ま)」の概念とも深く結びついており、和楽器が持つ最も特徴的な音色表現の一つです。
使い方・例文
三味線の演奏で耳にするあの独特のビーンという余韻の響きが「さわり」によるもので、音楽に情緒と深みを加える大切な要素として奏者が丁寧に調整します。
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