かんばん方式とは?
かんばんほうしき
かんばん方式とは、トヨタ自動車が開発した生産管理手法で、「必要なものを・必要な量だけ・必要なときに」供給するジャスト・イン・タイムを実現する仕組みです。
かんばん方式(看板方式)は、トヨタ生産方式(TPS)の中核をなす在庫・生産管理の手法です。1950年代に大野耐一氏によって考案され、スーパーマーケットの仕入れ補充の仕組みをヒントに開発されました。
基本的な仕組みは、「かんばん」と呼ばれる指示カード(現在は電子化されることも多い)を使って、後工程が必要な部品を前工程に引き取りにいくというプル型(後引き)生産の考え方に基づきます。前工程は消費された分だけ補充し、余分な在庫を持たないように管理します。
- 引き取りかんばん:後工程が前工程から部品を引き取る際に使用
- 生産指示かんばん:前工程がどれだけ生産すべきかを指示する
- かんばんが回っていない限り、生産や補充は行わない
- かんばんの枚数が在庫量の上限を決定する
この方式により、過剰生産・過剰在庫・無駄な運搬といった「7つのムダ」を排除できます。また、問題が発生した際に「あんどん」(異常表示)と組み合わせて即座に生産を止め、改善(カイゼン)する文化とも連動しています。
近年ではソフトウェア開発の分野でも「カンバン(Kanban)」として採用され、タスクの可視化・フロー管理に活用されています。
使い方・例文
自動車組み立てラインで特定の部品が少なくなると、かんばんカードが前工程に回り、必要な分だけ部品が補充されるため、在庫を最小限に抑えながら生産を続けられます。
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