大野耐一とは?
おおのたいいち
大野耐一とは、トヨタ生産方式(TPS)を開発・体系化したことで知られる、日本の製造業に多大な影響を与えたエンジニアです。
大野耐一(1912〜1990年)は、愛知県出身のエンジニアで、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)に長年勤務し、世界の製造業に革命をもたらしたトヨタ生産方式(TPS: Toyota Production System)を確立した人物です。
戦後の物資不足という厳しい環境の中、大野はアメリカのスーパーマーケットから発想を得て「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ」作るジャスト・イン・タイム(JIT)の概念を実現しようとしました。これにより在庫の無駄を徹底的に排除し、生産効率を飛躍的に向上させることに成功しました。
トヨタ生産方式の柱となる考え方は以下のとおりです。
- ジャスト・イン・タイム: 必要量だけを必要なタイミングで生産する
- 自働化(にんべんの自動化): 異常を自動検知し、人が判断して止める仕組み
- カンバン方式: 工程間の情報伝達を可視化するカード(看板)システム
- カイゼン(改善): 現場の全員参加による継続的な業務改善
大野の思想は自動車産業にとどまらず、医療・物流・ソフトウェア開発(アジャイル)など世界中のあらゆる分野に応用されています。著書『トヨタ生産方式』は世界中で読まれ、リーン生産方式として広く知られるようになりました。
使い方・例文
製造業の改善活動やリーン経営の研修で「大野耐一のカンバン方式」として引用されることが多く、工場見学や経営書でもその名がよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: