RTGとは?
あーるてぃーじー
RTGとは、放射性同位体の崩壊熱を電力に変換する装置で、太陽光が届かない深宇宙探査機の電源として使われます。
RTG(Radioisotope Thermoelectric Generator:放射性同位体熱電発電機)とは、放射性同位体が崩壊する際に発する熱を、熱電変換素子(ゼーベック効果)を用いて電気に変換する発電装置です。可動部品がなく長期にわたって安定した電力を供給できるのが最大の特徴です。
燃料には主にプルトニウム238(²³⁸Pu)が使用されます。半減期が約87.7年と長く、アルファ線を放出するため遮蔽が比較的容易で、単位重量当たりの発熱量も大きいことから、宇宙用電源に適しています。熱電変換効率は一般に数パーセント程度と高くはありませんが、燃料が自律的にエネルギーを供給し続けるため、外部エネルギーを必要としません。
RTGは以下のような著名な宇宙ミッションで採用されてきました。
- ボイジャー1号・2号:現在も太陽系外縁を飛行中で、RTGが電力を供給している
- カッシーニ探査機:土星系を13年以上探査
- キュリオシティ・パーサヴィアランス(火星探査車):火星表面での長期運用を支える
- ニュー・ホライズンズ:冥王星フライバイを達成
地球上でも、かつて遠隔地の灯台や気象観測機器の電源として旧ソ連が多数設置しましたが、管理の難しさから現在は廃止されています。宇宙開発において太陽電池が使えない環境での電源として、今後も深宇宙探査の要となる技術です。
使い方・例文
木星軌道より遠い宇宙では太陽光が非常に弱く太陽電池が機能しにくいため、ボイジャーやカッシーニなどの探査機はRTGを搭載して数十年にわたる電力供給を実現しました。
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