QUICとは?
くいっく
QUICとは、UDPを基盤としてHTTP/3の下位プロトコルとして標準化された、高速・低遅延のトランスポート層プロトコルです。
QUIC(Quick UDP Internet Connections)は、Googleが開発しIETFが標準化(RFC 9000、2021年)したトランスポート層プロトコルです。従来のTCP+TLSに代わるものとして設計され、HTTP/3の下位トランスポートとして採用されています。
QUICの最大の特徴は、UDP上でTCPの信頼性とTLSのセキュリティを再実装したことです。TCPはOSのカーネルで実装されているため更新が難しいのに対し、QUICはユーザー空間で動作するためアプリケーション側で柔軟に改善できます。
主な技術的優位点を挙げると、
- 0-RTT・1-RTTハンドシェイク:初回接続を除き、再接続時のハンドシェイク遅延を大幅に削減
- HoLブロッキングの解消:HTTP/2のTCP上での多重化で生じていた「先頭ブロッキング」問題を、ストリーム単位での独立した再送制御で回避
- 接続マイグレーション:モバイル端末がWi-FiとLTEを切り替えても接続が維持される
- 常時暗号化:TLS 1.3が組み込まれており、すべての通信が暗号化される
ChromeやFirefoxなどの主要ブラウザ、GoogleのサービスやCloudflareのCDNがQUICに対応しており、インターネットトラフィックの相当割合がすでにQUICで通信されています。モバイルネットワークや高パケットロス環境での通信品質向上が期待されています。
使い方・例文
スマートフォンでYouTubeを視聴しながらWi-Fiからモバイルデータに切り替えても動画が途切れにくいのは、QUICの接続マイグレーション機能が働いているためです。
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