PTPとは?
ぴーてぃーぴー
PTPとは、ネットワーク上の複数機器の時刻をナノ秒単位で同期させるための標準プロトコル(IEEE 1588)であり、高精度な時刻同期が求められるシステムで使われます。
PTP(Precision Time Protocol)は、IEEE 1588として標準化されたネットワーク時刻同期プロトコルです。NTP(Network Time Protocol)がミリ秒〜マイクロ秒レベルの精度を目指すのに対し、PTPはナノ秒レベルの超高精度な時刻同期を実現することを目的として設計されています。
PTPの仕組みは、グランドマスタークロックと呼ばれる基準時刻源から、バウンダリクロックやトランスペアレントクロックを経由して末端のスレーブクロックへ時刻を配信するマスター・スレーブ型の階層構造です。ネットワークスイッチがパケットの到着・送出タイムスタンプをハードウェアで付与することで、ソフトウェア処理による遅延のばらつきを排除し高精度を実現します。
PTPが特に重要な分野には次のようなものがあります。
- 通信キャリアネットワーク:5G基地局の同期(フロントホール・ミッドホール)
- 金融取引システム:取引タイムスタンプの正確な記録と規制対応
- 放送・映像制作:ST 2110などのIPビデオ伝送における映像・音声の同期
- 産業制御システム:PLC・センサー間のリアルタイム協調動作
2019年に改定されたIEEE 1588-2019(PTPv2.1)では、セキュリティ拡張やプロファイル管理の改善が加えられました。クラウドやデータセンター環境でも、分散トレーシングやログ相関の精度向上を目的にPTPが採用される例が増えています。
使い方・例文
5G基地局の無線リソース割り当てでは複数アンテナ間の同期がマイクロ秒以下の精度を要求するため、PTPが基幹インフラとして使われており、GPSと組み合わせたグランドマスターが配備されます。
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