NAS電池とは?
なすでんち
NAS電池とは、ナトリウム(Na)と硫黄(S)を使った高温作動型の二次電池で、大規模な電力貯蔵システムとして活用される蓄電池です。
NAS電池(Sodium-Sulfur Battery)は、負極にナトリウム(Na)、正極に硫黄(S)、電解質に固体のβアルミナセラミックスを用いた高温作動型の二次電池です。作動温度は約300℃前後で、この温度条件下でナトリウムと硫黄が液体状態になり、電気化学反応によって充放電を行います。
NAS電池の特徴として、エネルギー密度が鉛蓄電池の約3倍と高く、長時間の大容量放電が可能な点が挙げられます。また、自己放電がほぼゼロに近く、充放電効率(往復効率)もおおむね80%前後と実用的な水準です。
主な活用場面は以下のとおりです。
- 電力系統の需給調整・ピークカット
- 再生可能エネルギーの出力変動を吸収する系統安定化
- 離島や工場など大規模電力貯蔵施設
- 停電時の非常用電力バックアップ
日本では日本ガイシ(NGK)が世界で初めてNAS電池を実用化し、国内外の電力会社や工場に納入してきました。一方、高温維持のためのヒーターが必要なことや、過充電・過放電による発火リスクへの安全管理が求められるなど、運用面での注意も必要です。再生可能エネルギーの大量導入が進む中で、NAS電池は大規模蓄電技術として引き続き重要な役割を担っています。
使い方・例文
電力会社が風力発電所に隣接してNAS電池を設置し、風の強い時間帯に余剰電力を蓄え、需要が高まる夕方のピーク時間帯に放電して系統に供給するといった使い方が代表的です。
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