MHC分子とは?
えむえいちしーぶんし
MHC分子とは、細胞表面に発現する糖タンパク質で、免疫細胞がペプチドを認識する際の提示プラットフォームとなる分子です。
MHC分子(Major Histocompatibility Complex:主要組織適合性複合体)は、細胞表面に発現し、タンパク質由来のペプチド断片をT細胞に提示する役割を担う糖タンパク質です。ヒトではHLA(ヒト白血球抗原)とも呼ばれます。
MHC分子には大きく二種類があります。
- MHCクラスI分子:ほぼすべての有核細胞に発現。細胞内で合成されたタンパク質(ウイルスタンパクや腫瘍抗原など)のペプチドを提示し、CD8陽性細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)に認識される
- MHCクラスII分子:樹状細胞・マクロファージ・B細胞などの抗原提示細胞に発現。細胞外から取り込んだ抗原のペプチドを提示し、CD4陽性ヘルパーT細胞に認識される
MHC遺伝子座は多型性が非常に高く、個人間で多様なアレルが存在します。この多型性が臓器移植における拒絶反応の主因となるため、移植医療ではドナーとレシピエントのHLA型適合が重要です。また疾患感受性との関連(例:HLA-B27と強直性脊椎炎)も広く研究されており、自己免疫疾患の病因解明にも重要な分子です。
使い方・例文
骨髄移植を行う際には、ドナーと患者のHLA(MHC)型を事前に詳しく調べ、型が一致するドナーを選ぶことで拒絶反応や移植片対宿主病(GVHD)のリスクを下げます。
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