HBM(高帯域メモリ)とは?
えいちびーえむ
HBM(高帯域メモリ)とは、複数のDRAMチップを縦に積み重ねてシリコン貫通電極で接続し、従来より大幅に広い帯域幅を実現した高性能メモリ規格です。
HBM(High Bandwidth Memory、高帯域メモリ)とは、複数のDRAMダイ(チップ)をTSV(Through-Silicon Via:シリコン貫通電極)技術で縦方向に積み重ね、プロセッサと同じパッケージ基板(インターポーザー)上に実装する高性能メモリアーキテクチャです。SK HynixとAMDが共同で開発し、JEDEC(半導体標準化団体)により規格化されました。
従来のGDDR(グラフィックスDDR)メモリとの最大の違いはデータバス幅にあります。GDDRが32〜64ビット幅のインターフェースを使うのに対し、HBMは1スタックあたり1024ビット以上という非常に幅広いバスを実現します。これによりクロック周波数を抑えながらも大量のデータを同時に転送でき、消費電力あたりの帯域幅が飛躍的に向上します。
HBMは世代ごとに性能が向上しています。
- HBM1:帯域幅128GB/s程度(2013年規格)
- HBM2:帯域幅256GB/s程度、AI・HPC向けに普及
- HBM2E:HBM2の拡張版、容量・帯域をさらに増強
- HBM3・HBM3E:最新世代で帯域幅が大幅に向上、AI加速器に搭載
HBMの主な用途はGPU・AI加速器・スーパーコンピューターなどの高性能演算デバイスです。特に大規模言語モデル(LLM)の学習・推論を行うAI専用チップにとって、HBMの広帯域幅は不可欠な要素となっており、NVIDIAのH100などのAI向けGPUにも採用されています。
使い方・例文
AIサーバーやデータセンター向け半導体の性能を語る文脈でよく登場し、「このAIチップはHBM3Eを搭載し、メモリ帯域幅が3TB/sを超える」のように使われます。
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