HAPSとは?
はっぷす
HAPSとは、高高度の成層圏に滞在する航空機や気球を通信中継プラットフォームとして活用する次世代通信インフラの概念です。
HAPS(High Altitude Platform Station)とは、高度約20kmの成層圏に無人航空機・気球・飛行船などを長期間滞在させ、地上・海上の広いエリアに通信サービスを提供するための中継プラットフォームです。国際電気通信連合(ITU)によって定義され、衛星通信と地上通信の中間に位置する第三のインフラとして注目されています。
成層圏は気流が比較的安定しているため、太陽光発電によって機体を長期間(数か月〜数年)滞在させることが理論上可能です。一機のHAPSが半径数百km圏内をカバーできるため、地上基地局の整備が難しい山岳部・離島・海洋・途上国などの通信空白地帯を補完する手段として期待されています。また、低軌道衛星(LEO)と比べて地上に近い分、通信遅延が小さい利点もあります。
代表的なプロジェクトとしては、ソフトバンクグループのHAPS Mobile(Stratosphere社)が開発する「Sunglider」、Airbus製「Zephyr」、GoogleのProject Loon(気球型、終了)などがあります。通信方式は5G NRを適用する研究が進んでおり、地上ネットワークとシームレスに接続するNTN(非地上系ネットワーク)の重要な構成要素として3GPPでも標準化が進んでいます。
課題としては、長期滞在のための電力・推力の確保、悪天候時の機体安全、周波数割当の国際調整などが挙げられます。
使い方・例文
地上基地局が存在しない洋上や被災地に対して、成層圏を飛行するHAPS機体から直接スマートフォンへ通信電波を届けるシナリオで登場します。
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