本文へスキップ

饅頭こわいとは?

まんじゅうこわい

饅頭こわいとは、江戸落語の古典演目で、「怖いものはない」と豪語する男が饅頭を大量に食べる笑いを描いた噺です。

饅頭こわいは、落語の古典演目のなかでも特に広く知られた演目のひとつで、人間の欲と言い訳のおかしさを軽妙に描いた噺です。タイトルの「饅頭こわい」は、怖いものではなく「欲しくてたまらないもの」という逆説的な表現として用いられています。

あらすじは次のとおりです。長屋の若い衆が集まり、それぞれの「怖いもの」を話し合います。蛇が怖い、蜘蛛が怖いと皆が話すなか、一人の男だけが「自分には怖いものが何もない」と強がります。しかし問い詰められると「饅頭だけはこわい」と打ち明けます。仲間たちはからかおうと大量の饅頭を買ってきて部屋に押し込むのですが、部屋の中から聞こえてくるのはもぐもぐと食べる音ばかり。最後に男が「今度は濃いお茶が怖くなった」と言って落ちがつきます。

この演目はシンプルな構成ながら落ちのキレが良く、落語入門として子どもにも人気があります。古今東西、好物を「こわい」と表現するユーモアは人を引きつける魅力があり、演者の個性が出やすい演目でもあります。

使い方・例文

「あの人、饅頭こわいみたいなことを言っていたけど、本当はやりたくてたまらないんじゃないの」というように、欲しいものや好きなことをわざと嫌いなふりにする様子を指す比喩として日常会話でも使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語