本文へスキップ

須田国太郎とは?

すだくにたろう

須田国太郎とは、20世紀前半の日本を代表する洋画家であり、スペイン絵画の研究者としても知られ、重厚で渋みのある独自の絵画表現を確立した人物です。

須田国太郎(すだ くにたろう、1891〜1961年)は、京都府出身の洋画家です。京都帝国大学で哲学美学を学んだ後、1920年代ヨーロッパへ留学し、特にスペインに長く滞在してエル・グレコやベラスケスら巨匠の作品を深く研究しました。この経験が彼の作風を決定づけました。

帰国後の須田の絵画は、暗褐色を基調とした重厚な色調と、力強い筆致が特徴です。光と影のドラマティックな対比、絵具を幾重にも重ねた独特のマチエール(絵肌)は、当時の明るい印象派的な洋画の潮流とは一線を画するものでした。風景・静物・人物など幅広いジャンルを描き、日本洋画史において独自の地位を築きました。

1944年には東京美術学校(現・東京藝術大学)の教授に就任し、後進の指導にも尽力しました。また、スペイン絵画の専門家として美術評論・研究の分野でも活躍し、日本におけるスペイン美術の紹介に貢献しました。二科会に参加し、その運営にも深く関わりました。代表作には「工場地帯」「農婦」などがあります。

その重厚で知的な画風は、同時代の画家とも異なる孤高の存在として、今日も高く評価されています。

使い方・例文

日本の洋画史や近代美術を扱う展覧会・教科書で、独自の暗褐色の絵画表現を持つ画家として紹介される場面でこの名が登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語