エル・グレコとは?
える・ぐれこ
エル・グレコとは、16〜17世紀にスペインで活躍したギリシャ出身の画家で、縦長に引き伸ばされた独特の人物表現と強烈な色彩で知られます。
エル・グレコ(本名:ドメニコス・テオトコプロス、1541頃〜1614年)は、ギリシャのクレタ島生まれで、後にスペインのトレドを拠点として活躍した画家です。「エル・グレコ」はスペイン語で「ギリシャ人」を意味するあだ名であり、その名の通り異国の地で独自の画風を確立しました。
エル・グレコはクレタ島でビザンティン様式のイコン画を学んだ後、イタリア・ヴェネツィアでティツィアーノやティントレットの影響を受け、さらにローマでミケランジェロの彫刻的な力強さを吸収しました。その後スペインに渡り、トレドで宗教画や肖像画の注文を受けながら生涯を過ごしました。
彼の絵画的特徴としては以下が挙げられます。
- 縦に引き伸ばされた細長い人体表現(マニエリスム的変形)
- 青や緑を基調とした冷たく神秘的な色彩
- 燃えるような光と影の対比
- 宗教的な精神性・内面の激しさの表現
代表作「オルガス伯の埋葬」(サント・トメ教会、トレド)は地上と天上の世界を一つの画面に融合した傑作として知られています。エル・グレコの画風は生前から評価が分かれましたが、19〜20世紀になって再発見され、表現主義や近代絵画の先駆として高く評価されています。
使い方・例文
スペイン・トレドを訪れる旅行者や西洋美術史の授業で、縦長のゆがんだ人物像と神秘的な青い色彩が印象的な画家として紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: